来年の中国版紅白「春晩」、馮小剛監督が総監督に
中国中央テレビ(CCTV、日本のNHKに相当)の関係者によると、 国家新聞出版広電総局は1日、CCTVの2014年「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組)の番組製作チームに優秀番組を推薦するよう地方テレビ局に通達を出した。また、これ以前に噂されていた馮小剛(フォン・シャオガン)監督が番組の総監督を務めるというニュースについても事実を認めた。しかし監督は恐らく馮小剛監督1人ではないという。馬年を迎える2014年春晩は社会で活躍する外部の人物を総監督に招き、CCTVの現場監督らと共同で撮影していくことがすでに確定している。「京華時報」が伝えた。
■国家新聞出版広電総局、文書で通達は初
関係者によると、数年前にも地方テレビ局がCCTVに優秀番組を推薦したことはあったが、それはあくまでも姉妹テレビ局の協力関係に基づくものだった。今回のように総局が正式な文書を送ってCCTVへの番組推薦を全国の地方テレビ局に求めたのは初めて。「これまでとはレベルが異なる。今回の春晩の『社会に門戸を開ける』という方針を非常に重視しているのがわかる」と関係者は語る。
■過去にも例があった共同監督
馬年の春晩で社会的に活躍する外部の人物を総監督に招き、CCTVの現場総監督らと共同で製作を行うということは、すでに確定している。春晩の監督チームの構成は基本的に馮小剛監督と同クラスの大物監督を総監督に招き、CCTVは内部の監督に現場監督を務めさせる。この案は外部から総監督を招くという政府幹部か上級機関からの指示に応えると同時に、CCTV側の現場監督たちのチームの足並みを乱さないという趣旨にも合致しており、双方にとって都合がいい。
同関係者も、総監督を外部から招くことは春晩に新しい風を送り込むことになると考えており、「番組の内容やテンポも大きく変わるだろう。また司会者の顔ぶれも恐らく多少調整されることになる。馬年の春晩は期待できる」と語った。
数人の総監督の共同で春晩が製作されるというスタイルは実はこれが初めてではない。2011年にも、陳臨春(チェン・リンチュン)監督や馬東(マー・トン)監督、柳鋼(リウ・ガン)監督が共同で総監督を務めた。CCTVは12日、馬年の春晩に関する記者会見を行う予定だ。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年7月5日